高血圧治療ガイドライン2019に基づいた高血圧診療

 

高血圧は脳心血管病の原因となるため治療が必要です。収縮期血圧10mmHgまたは拡張期血圧5mmHgの低下により、発症リスクは、主要心血管病で約20%、脳卒中で30-40%、冠動脈疾患で約20%、心不全で約40%、全死亡で10-15%減少することが明らかにされています。

csp降圧目標

血圧を下げるためには生活習慣の改善が重要です。減塩目標は食塩6g/日未満。野菜・果物を積極的に摂取し、コレステロールや飽和脂肪酸(動物性脂肪などに多く含まれる)の摂取を控える。魚の積極的摂取も推奨されます。

減量も有効です。BMI 25未満が目標ですが、目標に達しなくとも、3%以上の減量で有意に血圧が下がります。(BMI: Body Mass Index。肥満指数。BMI=体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))。18.5以上25未満が標準)。

運動は早歩きのような有酸素運動中心に1日30分以上、または週180分以上が目標です。

大量の飲酒は高血圧の原因となるため節酒が励行されます。エタノールで男性20-30ml(おおよそ日本酒1合、ビール中瓶1本、焼酎半合弱、ウイスキーダブル1杯、ワイン2杯弱)、女性はその約半分の10-20ml以下が目標です。
禁煙も重要です。受動喫煙の防止にも努めましょう。

防寒やストレス管理も必要で、複合的な生活習慣の修正はより効果的です。

降圧薬は多数ありますが、Ca拮抗薬、ARB、ACE阻害薬、利尿剤、β遮断薬という5種類の主要降圧薬は、いずれも心血管病抑制効果が証明されています。それぞれ積極的適応、禁忌や慎重投与となる病態が存在し、それに応じた選択を行います。複数の薬剤を併用することもあります。二種類の薬が合わさった配合剤もあり、服薬錠数が少なくなり安価になる等のメリットがあります。

*出典:「高血圧治療ガイドライン2019(JSH2019)」日本高血圧学会発行

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