大腸腺腫

 

■大腸ポリープ

大腸内視鏡検査を受けると、癌や腺腫、過形成性ポリープといった、いろいろな腫瘍が発見されることがあります。悪性も良性もありますが、良性でも放っておくと大きくなって癌化するものもあります。

■大腸腺腫(だいちょうせんしゅ)
大腸腺腫は癌ではありません。前癌病変とされており、小さいものではまれですが、1㎝を超える腺腫では一部が癌化していることがあります。
腺腫を発見し切除することにより、大腸癌の発生や大腸癌による死亡を減らすことが証明されています。

■大腸腺腫の治療
 当院では、コールドスネアポリペクトミー(CSP)、内視鏡的粘膜切除術(Endoscopic mucosal resection: EMR)といった方法で腫瘍を切除しています。

cspCSPは、大きさが小さめで、癌の可能性が無さそうなものに行います。病変にスネア(金属の輪)をかけ、そのまま閉じて切除します。

EMRは、当院の場合、病変直下の粘膜下層に生理食塩水を注入し、スネアをかけて通電して切除します。csp

csp切除後、出血の合併症を生じるリスクがあるため、必要と判断した場合、金属製のクリップで切除部位をはさんで留置します。クリップはだいたい1週間以内に自然に脱落し、気づかないうちに便とともに排出されます。
(写真はオリンパスウェブサイトより引用)

 ある程度以上大きいなどで、進行が疑われたり、切除のリスクが大きいと判断されるものは、内視鏡的粘膜下層剥離術(Endoscopic Submucosal Dissection: ESD)や、手術(腹腔鏡、開腹)などの検討が必要となるため、高次医療機関に紹介いたします。

■大腸腺腫の経過観察の必要性
 腺腫は、すべて切除しても別の場所に再発することが多いため、経過観察が必要です。
 腺腫の大きさや性状、数などにより、1~3年後の大腸内視鏡検査をお奨めすることがありますので、大腸癌を防ぐために必ず受けてください。一部が癌化していたり、残存ポリープがある場合は、もっと短い間隔で行うこともあります。大腸癌検診(検便)も引き続き受ける、血便などの症状があれば早めに受診いただくことも重要です。

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